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2026年03月25日

Mサポ若者サポーター取材記事 「上州文化ラボ」(その2)

こんにちは!Mサポ若者サポーターを務めております、植木來色です。

「県都前橋糸のまち」と上毛カルタの札にもあるように、かつて前橋市は製糸業で栄えた歴史があります。そんな歴史を伝える建物が、今も前橋市内に残っているのをご存じでしょうか?今回は前橋の歴史遺産の一つ、前橋市住吉町にある旧安田銀行担保倉庫を拠点に活動する市民団体「上州文化ラボ」の村上雅紀さんにお話を伺いました。その内容を記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。

・旧安田銀行担保倉庫とは?
旧安田銀行担保倉庫は、大正2年(1913)に建設されたレンガ造りの倉庫で、当時銀行の担保物件として集められていた生糸や繭の保管庫として利用されていました。昭和20年(1945)年の前橋空襲の際に南側にあった倉庫は焼け落ちてしまったものの、残った北側の倉庫は戦後も前橋乾繭取引所として利用されました。絹産業の衰退とともに担保倉庫としての利用はされなくなってしまったものの、前橋ひいては群馬の発展を物語る歴史的価値の高さから『国登録有形文化財』にもなっています。

・上州文化ラボの活動について
上州文化ラボさんは、倉庫の活用を目的に結成された団体で、2011年より倉庫の管理に関わるようになりました。これをきっかけに、それまで一般の人向けに活用されていなかった倉庫が、写真や絵画の展示会や物産展の会場として活用されるようになりました。こうしたイベントの開催のほか、倉庫の持つ絹遺産、戦災遺産としての価値を伝えていくために、パンフレットや映像を制作するなどの活動をしています。

・インタビューを通して印象に残ったこと
倉庫の歴史的価値の高さとその活用の難しさが印象に残りました。大正当時の様子を伝えつつ、戦禍の痕跡も見て取れる建物がこれだけ身近にあることが地域にとって大きな財産になっていると感じました。一方で、耐震や耐火性能への不安から催事を制限せざるを得ず、今もなお十分に活用しきれていいと村上さんはおっしゃっていました。また、収益性の面でも課題が残っているといいます。こうしたお話から、どんなに価値のある文化財であっても、コストの面で課題を抱える可能性があり、維持していくこと、あるいはされてきたことは当たり前にできるものではないのだと痛感しました。

村上さんは倉庫の活用にあたって、多くの人の協力があったといいます。今後についても、地域と協力をして、マルシェを実施したいとのお話がありました。このことから、多くの人が関心を持って、柔軟に倉庫に関わってきた点も魅力の一つであり、これまで地域に遺ってきた要因にもなっているように感じました。

この先も前橋の歴史を語り継いでいくために、皆さんもぜひ一度旧安田銀行担保倉庫に足を運び、過去と未来に思いをはせてみませんか。

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