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2025年04月16日

若者サポーター取材 vol.8  特定非営利活動法人麦わら屋

こんにちは!若者サポーターの樋口夢来、高島優月です。
3月28日(金)に特定非営利活動法人麦わら屋が運営するカフェ「麦カフェ」を訪れ、代表者の小野介也さんにお話をうかがいました。


特定非営利活動法人麦わら屋は、障がい福祉サービス事業所を運営しており、軽作業、アート活動、前橋まちなかにある「麦カフェ」の運営、農作業など生きがいづくりの場を創出しています。
麦わら屋の活動について詳しくはホームページInstagramをご覧ください。

若者サポーターより

<樋口 夢来>

作業療法士を目指し病気や障がいについて学んでいるため、福祉関連のある取り組みをしている事業所に興味があり、「麦カフェ」に伺わせて頂きました。責任者である小野介也さんとのお話からは、障がいのある方に対する熱い想いが伝わってきました。
小野さんは「障がいのある人と地域を結ぶ」ため、障がいのある方と地域を繋ぐ場となる「麦カフェ」をまちなかに開設されました。

店内には、障がいのあるアーティストの方々が描いた絵やグッズが飾ってありますが、それぞれオリジナリティに溢れどれも目を引くものばかりでした。
このグッズは麦カフェ以外の道の駅などでも購入することができるそうで、小野さんは、作品を手に取ってもらいアーティストのこと(障がいのあるアーティストの作品であるということ)を知ってもらいたいと話してくれました。

麦カフェのアーティストである障がいのある方々は、ご自身の強みである発想力・想像力で、私には決して作ることのできない作品を作られていました。その作品を拝見して、苦手な部分の支援を受けるだけでなく得意な事を活かすことで思いもよらない力が発揮されることを学びました。また、医療従事者・支援者にその視点が大切であることに気付くことができました。

近頃、障がいがテーマのドラマが増えている印象です。障がいのある人に対する理解も深まっていくと思いたいです。障がいのある人が地域の中で活躍し、障がいのあるないに関わらず当たり前に受け入れられる、小野さんの目指す町、日本になることを私も切に願います。

私は母の職場である放課後等デイサービスに時々ボランティアに行きますが、特性のあるこどもたちはみんなと同じを求められ、できるできないで評価される学校の中で、自己肯定感をすり減らしていると聞きました。「みんなと同じようにできること」を強いられ、周りと比べてみんなと同じにできない自分を否定し、二次障がいに繋がってしまう場合もあると聞きました。そういったこどもたちにもこの麦カフェの存在や、自分の得意なことに目を向ける大切さを伝えられたらいいなと思いました。

「周りと同じに」が難しい障がいのある人が、そうでない人たちと同じように平等に生きていくためには、周りの理解や支援も必要であるけど、その人の個性や特性、力を十分に発揮できるような場所が必要だと思いました。

今回取材を通して、麦カフェや麦わら屋での取り組みをもっと多くの人に知ってもらい、障がいのある人が自分らしく生きることができる社会作りに貢献していきたいと思いました。

また、私自身が半身麻痺のあるの障がい者として、自分の良さに気付き、得意を活かすことを実践していきたいと思いました。学びの多い時間となりました。

<高島 優月>

私は将来、精神科の作業療法士になりたいと思っています。中学生の時に精神障害の人に対する周りの偏見に違和感を持ち、将来そんな方たちの力になれるような仕事をしたいと思いました。今回の取材で精神障害の方の力になるために私は何ができるのかよく考えることが出来ました。

カフェに入ったとき、壁に飾られた絵が目に入りました。私は絵に詳しくないですが、目に止まりずっと見ていられました。麦カフェでは利用者様が描いたイラストが飾られていたり、バックやTシャツにプリントしてあったりして誰でも買うことが出来ます。作品を描いた人の名前が分かるようになっていて、1人のアーティストとして紹介されています。障害がある〇〇さんではなく、1人の人として認めている感じがして、紹介の仕方ひとつでも大切だと感じました。

また、小野さんは障害があったとしても地域に馴染めるように街中にカフェを開いたことをお聞きしました。私が中学生の時に持った違和感は、周りの人の障害に対する理解の低さも原因の一つだと思います。障害は特別なものでは無いということを、たくさんの人が実感する必要があると思います。だから、地域で一緒に生活することでその偏見は自然に無くなるのでは無いかと思います。

取材をしているとき、お盆に飲み物を運んできてくださった利用者様に、小野さんは「これ取りますね。…次はこちら貰いますね…」と声掛けをしていました。利用者様の特性をしっかり理解しているのだと感じました。

今回取材をさせていただき、どんな作業療法士になるかもう一度考えるきっかけになりました。いつか、小野さんのように誰かの力になれる人になりたいです。

若者サポーター取材の様子1
若者サポーター取材の様子2
若者サポーター取材の様子3
若者サポーター取材の様子4

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