前橋市市民活動支援センターについて 新着情報

新着情報

Mサポ若者ライター取材記事 Vol.6『特定非営利活動法人 共に暮らす』

『特定非営利法人 共に暮らす』を取材してきました!

こんにちは、Mサポ若者ライターの髙橋 風花、高島 優月、多加谷 蓮です。
令和5年度最後の活動として、3月25日(月)にMサポ利用登録者「特定非営利活動法人 共に暮らす」(以下、ともくら)の活動拠点である、前橋市創業センターにうかがい、代表のAziz Ahmed(アジズ・アフメッド)さんに取材をさせていただきました!
その時の様子を記事にまとめましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです。

「特定非営利法人 共に暮らす」とは

外国人の親の代わりに病院での通訳や行政の手続きなどを行うこどもたちがいます。ともくらは、そのようなこどもたちを、「ことばのヤングケアラー」と名付け、「ことばのヤングケアラー」にスポットライトを当てこどもたちの負担軽減と、将来へ向けたキャリア形成に集中できる環境を整えるサポートをする特定非営利活動法人です。  
(ともくら ホームページはこちら

代表 Aziz Ahmed(アジズ・アフメッド)さんのお話

(これまで)
「パキスタンで生まれ、9歳で日本語が全く分からない状態で日本に来ました。こども時代は悔しいことがたくさんありました。日本語が分からない親の代わりに、年金の書類をパソコンとスキャナーを使って翻訳して作ったこともありました。動画とパソコンが大好きで、学校で友達ができなくても、家にはパソコンがありました。読書が好きで、図書委員を務めている中で、中学校の図書室を過ごしやすい空間にするために、図書室の使い方動画を作ったのが動画作成の始まりです。今の活動は、あの頃の『アジズ少年がこうしてほしかった』を実現しています。」
「大学在学中に動画作りを仕事にして起業しました。日本語教員免許を取り、伊勢崎の日本語学校で学習支援のボランティア活動をしました。初めは個人で行っていましたが、需要が大きくなり1人では回らなくなったため、NPO法人として組織化し、継続的にやれる仕組みを作りました。」

(ともくらの活動)
「ともくらの活動は、私が来日した当初に言葉が話せずに味わった悔しさと、私のような外国ルーツのこどもたちの幸せを達成してあげたい、という想いが原動力になっています。ともくらでは大きく2つの事業を行っています。1つは、学校の先生や外国人の親への情報支援です。小学校の入学時に必要なもの、例えばぞうきんとは何かを動画で説明しています。日本では当たり前のことやみんなが知っている文化も外国人にとっては、分からないのです。もう1つは、こども達への学習支援です。こちらは、団体としての実績作りのために行っているサブの取り組みです。そして活動実績を積み重ねていき、最終的には外国ルーツのこどもの支援のための欲しい情報が届くポータルサイトを作りたいです。」
「学習支援の一環として、昨年12月に日本語の書道イベントを行いました。書き初めは冬休みの宿題として出されますが、外国人にとっては書道は当たり前ではないです。書道の先生に来てもらって専門性を担保しつつ、床に敷く新聞紙は新聞社に提供してもらいました。」
「最近の取り組みでもあるこども絵本プロジェクトでは、教職を目指す学生にボランティアとして関わってもらい、イベントのサポートをしてもらいました。学生には、今回の体験を通して偏見のない先生になって欲しいです。また、イベントの運営資金はクラウドファンディングで調達し、多くの人に支援をしていただきました。」
(こども絵本プロジェクトについてはこちら

(今後の活動)
「外国ルーツのこども達の宿題イベントを夏休みに開催する予定です。また、企業からの寄付や助成金で学習支援の場を作っていきたいです。」

(メッセージ)
「誰かのためを思ってやるという考えを持ち続けています。何か連携・協力出来ることがあればお受けしたいと考えているので、ぜひお声がけください。」

取材を通しての感想

髙橋:アジズさんの行動力や考え方に感銘を受けました。具体的には、コロナ禍が始まった大学生から自分ができることを考えて自分の長所を活かした活動をしていたり、今では自分のバックグラウンドを活かしてこどもたちのために行動しているということを伺いました。
 そのようなことを聞いて、私も誰かにために考え行動することや、できない理由を探すのではなくできる時間や環境を自分で作って行動していきたいと思いました。また、苦手なことや忙しいということを理由にせずに行動してみることが大事だということを知りました。
 これからは、自分の挑戦してみたいことに素直に取り組み誰かのためになることを考えていきたいと思います。

高島:普段、前橋で生活をしている中で外国の方をよく見かけますが、アジズさんの話を聴きその中には大変な思いをしながら日本で生活をしている人も多くいることを知りました。そして、日本には海外から来た方への支援が行き届いてないことを実感しました。私は英語すら苦手なためもし自分が逆の立場になったとしたらとても困ると思います。分からないことを誰かに聞くこともできないのは怖いことだと感じました。
 ともくらさんの活動の一つに外国から来たこどもたちに向けた書道教室を開催していました。日本人には書道はなじみがあるものだけど、海外の人からしたらなじみがないもので、親は家の中を汚さないでほしいと思うことを知りました。でもこの活動があることで、こどもたちはやり方を教えてもらいながら学校の宿題を終わらせられ、家の中を汚す心配もないため、こどもと親のどちらも支援することができます。
 また、本づくりのイベントも行っていました。これは、長期休みの思い出の一つになるようにという思いが込められています。休み明けの周りのこどもたちには、祖父母と会ったりどこかに出かけたりした思い出をお互いに話すことができるけど、外国のこどもたちにはその思い出を作ることは難しいです。でもこのイベントに参加すれば作った作品を見せることまでできます。日本人でも本を作ることはあまり経験しないため興味をもってもらえると思いました。また、教師を目指している方がボランティアとして一緒に活動することで、外国のこどもへ偏見をもたない教師を育てるという意味もあります。
 アジズさんからたくさんの話を聴き、自分が経験したからこそ見えることがあるのだと思いました。本来はそのことにみんなが気づかなければいけないと思います。私はまだまだ視野が狭いと感じました。また、やりたいと思ったことはとりあえずやってみる。ということも教えていただきました。私はやりたいことがあっても、自分には無理だと思ったり、今は忙しいからと言い訳をしたりしてなかなか行動できません。経験したからこそ何かを得て、気づき、アジズさんのように誰かのために行動できるのだと思います。

多加谷:代表のAzizさんがこどもの頃に苦労したことを今を生きる外国人のこどもたちにそのような思いをさせたくないという意志の基に活動していることがわかりました。
 今回は、様々なお話をしていただけました。それは、人生の事や会社の事、ましては日本の事など。それを語ることができるのは、多くの失敗や経験を通しているからだと思います。それらを積み重ねるほど、人生にかがやきをもたらすことであろうと感じています。私も老後の人生に取っておく話を今のうちに集めようと心で感じた取材でした。