前橋市市民活動支援センターについて 新着情報

新着情報

【利用登録者活動紹介】フィーカ

「フィーカ」は、メンタルヘルス不調などの生きづらさを抱える方のリカバリーを応援するため、2023年9月に生まれた団体です。団体名の「フィーカ」は、スウェーデン語で「コーヒータイム」「休憩」という意味の言葉です。私たちのつくる場での時間が、人生の休息時間となるように、そして休んでエネルギーが溜まったら、また社会へ羽ばたいていってほしい、そんな思いを込めてつけました。

精神疾患などメンタルヘルスに不調を抱えた方は、支援される立場にばかり立つことで、自分が社会に貢献できる存在であると感じられなくなり、主体性を発揮できなくなることが多いように感じています。私たちは、メンタルヘルスに不調を抱えていても、主体的に人生を楽しむ感覚を取り戻して欲しいと願っています。そのためには、当事者がリカバリーについて学んだり、誰かの役に立てると感じられる場所が必要です。

オープンダイアローグ(全ての立場の方が水平な関係性の中で行う対話)の活動を1年以上続けてきた中で、対話の場だけではなく、リカバリーについて学べる場もつくりたいと思い、『リカバリーカレッジぐんま』を始めることにしました。

『リカバリーカレッジぐんま』は、メンタルヘルスに悩みを抱える方と専門職などが、互いに学び合うことで、リカバリーを目指す《対話》と《学び》の場です。2024年4月からの開校に先駆けて、2024年1月から3月に、前橋・高崎・玉村の3ヶ所で「オープンキャンパス」を開催します。オープンダイアローグの体験会や、リカバリーに役立つ学びのプログラムを通して、当事者もそうではない方も、安心して自分の気持ちを語り聴かれる体験、リカバリーへの希望を感じていただけたら嬉しいです。

今後は、前橋市を拠点に月2回の『リカバリーカレッジぐんま』を開催しながら、地域・企業・学校等でメンタルヘルスに対する理解を深めるため、オープンダイアローグの体験会や、WRAPワークショップなども実施していけたらと考えています。同じ地域に生きる一員として、様々な人と対話し、互いに学び合える、そんな社会を一緒に創っていきませんか。

● 協力できること
・オープンダイアローグのファシリテーター
・WRAP(元気回復行動プラン)ワークショップのファシリテーター
・メンタルヘルスについて学び合う場の提供

● 協力してほしいこと
・メンタルヘルスの悩みを抱える方のリカバリーを応援するプログラムの講師

フィーカ「リカバリーカレッジぐんま」Facebookページ

群馬中央医療生活協同組合 「年越し協立フェア」

群馬中央医療生活協同組合(Mサポ利用登録者)より、「第5回 年越し協立フェア」のお知らせです。

・おいしい食べ物あり!
・焼きまんじゅうのキッチンカーも来るよ!
・血圧相談、健康相談コーナー
・食料品、日用品のお土産あり
・ヘアカットコーナー 500円(予約優先)
どなたでもお気軽にお越しください♪ みなさまのお越しをお待ちしています。

■ 日時
2023年12月17日(日)10:00~13:00

■ 場所
前橋協立病院敷地内 生協会館前
(前橋市朝倉町830-1)

※当日、都合で会場に来場できない方には、後日食料や日用品をお渡しすることも可能です。
希望される方は下記連絡先にご相談ください。

■ 問合せ先
群馬中央医療生活協同組合 生活応援プロジェクト実行委員会主催
組合員活動課 小池
 TEL:027-265-3531

群馬県官民共創ポリシープロジェクト 参加団体募集

群馬県からのお知らせです。

群馬県は「Policy Fund」という仕組みを活用して社会課題を解決していく新たな取組「群馬県官民共創ポリシープロジェクト」を開始します。「Policy Fund」とは、株式会社PoliPoliが創設した基金で、寄付によって社会課題を解決していこうとするものです。

■ 募集期間
2023年11月2日(木)~2023年12月17日(日)

■ 対象団体
下記、1あるいは2に該当する団体で、3の条件を満たす団体
1.日本国内にて次の法人格を取得している団体:一般財団法人、一般社団法人、公益財団法人、公益社団法人、社会福祉法人、特定非営利活動法人(NPO法人)
2.任意団体(法人格のない団体)など非営利活動・公益事業を行う団体
3.応募時に、過去3年分の財務諸表を提出できる団体(活動実績が3年に満たない場合は、最低1年以上の財務諸表を提出できる団体に限る)

詳しくは、群馬県ホームページをご覧ください。

EBIC Jr.「感染症にかからない身体作り 身体を温める簡単ドリンク試飲会」12/8(金)

EBIC Jr.(Mサポ利用登録者)より「感染症にかからない身体作り 身体を温める簡単ドリンク試飲会」のお知らせです。

■ 日時
2023年12月8日(金)19:00~20:00

■ 会場
群馬県庁 31階 GINGHAM

■ 参加費
会場参加:500円
オンライン参加:無料

■ 申込
EBIC Jr.ホームページより

詳しくは、以下の案内をご覧ください。

「脱炭素まちづくりカレッジ」環境SDGs・脱炭素をカードゲームで学ぶ!を開催しました

11月10日(金)に群馬県、群馬NPO協議会及びMサポの共催で「脱炭素まちづくりカレッジ」環境SDGs・脱炭素をカードゲームで学ぶ!を開催しました。

脱炭素まちづくりカレッジとは、気候危機や脱炭素の基礎知識を身につけ、持続可能なまちづくりについて学ぶことが出来るカードゲーム型プログラムです。

NPOや企業、行政職員、大学生、中間支援スタッフなど、様々な立場の人とカードゲーム「脱炭素まちづくりカレッジ」を通じて、SDGsを学びながら、コミュニケーションを図りました。

本セミナーは、環境SDGsファシリテータの角田正基さんと金子詩乃さんが講師を務め、2030年までに地域全体の温室効果ガス排出量を半減することを目指して、行政や民間企業など20種類のプレイヤーの中から1つの役割を演じ、対話と協働により様々なプロジェクト実施にチャレンジし、まちづくりの推進を疑似体験することができました。

本セミナーには、現在長期インターンシップ実習生としてMサポで活動している中里さんも参加しました。

中里さんの感想
まず、「脱炭素」と聞いて、このセミナーに参加するまでは正直自分事としてはなかなか捉えられていませんでしたが、角田さんによる講演とカードゲームを通して、「脱炭素」についての知識はもちろん、自分の中での意識も大きく変わりました。
このカードゲームを体験するのは初めてで、最初は難しく感じましたが、何ターンか繰り返していくうちに、自分たちの取り組みがその場で直接、温室効果ガス排出量といった数字で表れることが内容理解、達成感へとつながり、「脱炭素」というどこか抽象的な、想像しにくい事柄が、自分事として、イメージしやすくなるなと感じました。カードゲームという空想の世界の中ではあるけれど、参加者全員にとって、「脱炭素」について身近に捉える、とても良い機会になったのではないかなと感じました。
また、「気候危機」というと世界的で、大きすぎる課題のように感じてしまいがちですが、決して他人事ではなく、すべての人の日常生活が直結している、まさに自分に直面した課題であるということを改めて実感したと同時に、こういったセミナーを通して、より多くの人が、自分事として捉えることができるような社会になること、そして一人ひとりが、日常生活において実践に移していくことで、この異常ともいえる気候危機が、少しでもプラスの方向に向かうのではないかなと思います。とても学びの多い、貴重な機会となりました。

前橋子どもミュージカル「ミュージカル体験ワークショップ」

前橋子どもミュージカル(Mサポ利用登録者)より、「ミュージカル体験ワークショップ」のお知らせです。

児童劇団「大きな夢」Presents ミュージカル体験ワークショップ

■ 日時
2023年11月23日(木・祝)10:00~15:00

■ 会場
前橋市中央公民館407スタジオ

■ 対象
小学生~高校生 ※年長児応相談

■ 定員
50人

■ 参加費
3,000円(劇団員2,000円)

詳しくは、以下の案内をご覧ください。

認定NPO法人ひこばえからのお知らせ

認定NPO法人ひこばえ(Mサポ利用登録者)からのお知らせです。

<女性専用LINE相談>

群馬県内にお住まいの女性のためのLINE相談です。
どんなお悩みでも、一人で悩まずにまずはご相談ください。

■ 相談日
火曜日・木曜日・土曜日
※第2・第4土曜日、祝日は休み

■ 相談時間
11:00~16:00

詳しくは、以下をご覧ください。
女性専用LINE相談(PDF)

<デートDV研修>
デートDVはDV(家庭内暴力)につながります。
誰一人、加害者にも被害者にも傍観者にもさせない!
子ども達の命と未来を守るために、10代のうちからデートDVについて学び、予防する方法を身に付ける研修を行います。
詳しくは、認定NPO法人ひこばえまでお問い合わせください。

■ 問合せ先
認定NPO法人ひこばえ
 TEL:027-215-5606(月~金10:00~16:00)

デートDVってなに?(PDF)

Mサポ若者ライター取材記事 Vol.3『NPO法人 ソンリッサ』

『NPO法人 ソンリッサ』を取材してきました!

こんにちは、Mサポ若者ライターの高島 優月と樋口 夢来です。
10月28日(土)に、Mサポ利用登録者「NPO法人 ソンリッサ」が、地域高齢者サロン『キュッと引き締まる体感トレーニング』を、前橋市第3コミュニティーセンターで開催しました。
会場にお邪魔して、ソンリッサ代表の萩原さんや、参加者の方に取材をさせていただき、その時の様子を記事にまとめましたので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

NPO法人ソンリッサとは

「ひとりで抱えずに優しいつながりがあふれる社会を目指す」ことを目的に、前橋市を拠点に独居高齢者見守りサービス「Tayory」を中心に、地域サロンや地域・企業向けの研修を実施しています。
https://sonrisa-npo.com/ (ソンリッサ ホームページはこちら)

高齢者サロンの様子

今回のサロンは、前橋市の岩神・敷島地区に住む高齢者を対象に、みんなで集まって活動を行うことで高齢者の社会的孤立の予防や改善を目的に実施されました。
会場には地域の高齢者の他に、群馬医療福祉大学からのインターンシップ実習生が7名、県の事業を通して参加している大学生が3名、ソンリッサが独自で行っている「まごマネージャー育成プログラム」に参加している大学生が1名と、10名以上の若者がボランティアスタッフとして参加していました。


(若者が高齢者の隣に座り寄り添った対応をします)

メインの講師は、ソンリッサのスタッフで、作業療法士の資格を持つ若い女性の方が務められ、体作りに関する話を交えながら様々な体幹トレーニングやストレッチを行いました。
体感トレーニングということで少し大変そうにしていらっしゃる方も見られましたが、ボランティアの学生やスタッフの方たちと会話をしながら、最後までやり切っていました。
参加していた高齢者の方はみんな楽しそうに笑っていたのが印象的で、心から楽しんでいるのだと感じました。


(参加者全員で体感トレーニングを楽しんでいます)

ソンリッサは前橋市内では、岩神・敷島地区の他に、大利根地区、東地区、総社地区で定期的に高齢者サロンを行っています。

ソンリッサ 代表 萩原さんのお話

代表の萩原さんに、この活動に対する思いを伺ったところ、「参加してくれている高齢者の方は、いろいろな立場の方がいて、元気そうに見えても1人暮らしで普段は話し相手がいなくて孤独を感じている方もいる。若いスタッフが孫のような立場で高齢者と触れ合い、コミュニ―ションを図ることで、少しでも孤立の影響を予防・改善していければと考えている。また、高齢者にとって若者の感性は新鮮なため、スタッフには積極的にコミュニケーションを図ってほしいと思っている。」と話してくださいました。


(参加者の前でお話をされる代表の萩原さん)

参加者の声

今回のサロンが3回目の参加だという女性の方に話を聞いたところ、「楽しかった。自分にも孫がいるが、お正月やお盆のタイミングしか会わないので、若い人と話をすることもこのサロンに来る一つの楽しみなの。」と話してくださいました。

ソンリッサの今後について

代表の萩原さんに、今後の活動に対する思いを伺いました。
萩原さんは現在、高齢者の孤立解消という課題解決のために、大手企業などと連携協定を結ぶなど、ソンリッサの事業拡大に向けて忙しい日々を送っていらっしゃるということです。
「地域課題の解決には若者の力が必要不可欠であり、一人でも多くの若者が地域に参画し、地域とつながりを持つことが大切。少しでもいいのでそのような思いを持った若者が増えることで、優しいつながりがあふれる社会の実現に近づけるのではないか。」と話してくださいました。

取材を通しての感想

高島:代表の萩原さんは、自分が社会に対して思った疑問に対してどうしたらよいのか考えるだけでなく、実行に移して改善していこうとしているとてもすごい方だと思いました。私は、社会に対して疑問に思っても、自分にはどうしてもできないと何もしないままあきらめてしまっています。
でも、萩原さんはたくさんの努力を積み重ねて課題に向き合ってきたということが伺った話から分かりました。
そしてその努力があったからこそ、今回のサロンで見たたくさんの笑顔か生まれたのだと思います。
良い社会にしていくには誰かが行動しなければいけない。今回取材をしてその行動は私だってやるべきなのだと感じました。

樋口:高齢者の方と若者が触れ合うことで、お互いが刺激を受けているなと感じました。高齢者の方は普段関わることの少ない若者と触れ合うことで笑顔と元気で溢れていたように見えましたし、若者も同様に、高齢者と関わることで、関わり方を学ぶことができ、これからの役に立つなと感じました。
また、ソンリッサのスタッフの方々もとても暖かく、参加者の方に寄り添っているのがとても印象に残りました。お話を伺った参加者の方の話からも、この活動が「生きがい」になっているのだと思いました。これからもソンリッサの活動を通して元気な高齢者が増えたらいいなと思いました。

Mサポ若者ライター取材記事 Vol. 2 『前橋の地域若者会議』

『前橋の地域若者会議』を取材してきました!

こんにちは、Mサポ若者ライターの髙橋風花です。
10月21日(土)に、Mサポ利用登録者「前橋の地域若者会議」が主催するイベント、『さくら公園、みんなで塗っちゃおう!』が開催されました。
イベントにお邪魔し、若者会議のメンバーや参加者の方に取材をさせていただき、その時の様子をまとめました。
ぜひご一読いただけると嬉しいです。

まず初めに、前橋の地域若者会議は、前橋市内の地域づくり活動に興味を持つ18歳から35歳までの若者によって構成され、前橋の「地域(モノ・コト・ヒト)」と「若者」が繋がり、好きなことや得意なことを地域に活かして、地域を盛り上げることを目的に活動しています。


<若者会議のロゴ>

今回のイベントは、前橋市大友町にある、さくら公園内の大きなタコの遊具と、白い壁にペイントするという内容でした。


<ペイント前のタコの遊具>


<ペイント前の白い壁>

このイベントは、若者会議メンバーの野水さんの発案によって動き始めました。
野水さん、そして若者会議代表の遠藤さんにイベントを企画した思いなどをうかがいました。


<遠藤さん(左)と野水さん(中央)にインタビュー>

野水さんは以前、「前橋地域づくり連絡会」という、地域づくりに取り組む市民の集まりに参加した際、地域の公園管理について地域住民が課題を抱えているということを知りました。
公園の草むしりやごみ拾い、遊具の手入れなど公園を管理するためには多くの作業が必要ですが、公園を管理する公園愛護会(自治会内の組織)だけでは、手一杯な状況です。

そこで、地域に住む子どもたちを巻き込み、公園の遊具をペイントすることで、子どもたちが公園に愛着を持ち、ごみが落ちていたら拾って捨てるなど、普段から綺麗に使おうという意識づけに繋げたい、そんな思いからイベントを企画したということです。
お二人にイベントを行う上で大変だったことを聞いたところ、このイベントは、参加者や関係者が多いため、事前の調整や準備が大変だったということでした。

当日は天気にも恵まれ、子どもたちやその保護者など40名程度がイベントに参加していました。
前橋市公園管理事務所の協力に加え、前橋市の河島塗装さんからは子どもの手についても安全な水性塗料を提供してもらい、皆さん楽しそうに色塗りをしていました。


<河島塗装さんから提供いただいたカラフルな塗料>

また、若者会議は今回のイベントを行うにあたり、地元大友町自治会の林会長にもお願いして、自治会内への周知など協力をしてもらったということです。
当日は林会長も参加していたので、話をうかがいました。


<林自治会長さんへのインタビュー>

若者会議から、今回のイベント実施について相談があった際にどう思ったかお聞きしたところ、「市民活動団体と一緒にイベントを行うのは初めてのことだが、子どもたちと一緒に地域を盛り上げる良いイベントだと感じ、ぜひやりたいと思った。」とお話しいただきました。
また、「このイベントを通して、子どもたちが地元に愛着を持ってもらえると嬉しい。」と話してくださいました。
自治会長さんのお話しから、地元からも必要とされる良いイベントだな、と感じました。

それから、公園の近くに住み、親子で参加していた方にもお話をうかがいました。


<親子で参加していたお母さんへのインタビュー>

イベントに参加した感想をお母さんに聞いたところ、「普段は遊具などに色を塗るという機会がないので、このように形として残すことで子どもたちにとって思い出にも残りやすく、とても良い機会だと思う。これからは遊びに来るたびに、一緒に塗ったねという話ができる。」と話してくれました。
また、お子さんは「堂々と落書きができるのが嬉しい!」と話してくれました。


<子どもたちが思い思いに塗装しています>

子どもたちの頑張りもあり、約2時間で遊具がカラフルに生まれ変わりました!
タコの遊具には、ジンベエザメやクラゲ、エイといった魚などのイラストが描かれました。


<塗装後のタコの遊具>

一方で白い壁にはチューリップやつくし、蝶などが描かれ、最後にはみんなで手形を押して完成しました。


<塗装後の白い壁>

私も手形を押させてもらいました!!


<髙橋さんの手形>

取材を通して、今回のイベントはたくさんの方の協力があって開催できたものだと感じました。
主催者の方は、開催するにあたって調整が難しく大変だったと言っていましたが、その調整のおかげもあってか、当日は子ども達の笑顔と楽しんでいる様子を見ることができてよかったと思いました。
これからもこのようにたくさんの人が笑顔になって思い出に残るイベントが開催でき、その様子を取材することで、活動をたくさんの人に知ってもらい地域を活気付けられればいいなと思いました。


<全体での集合写真>


<若者会議からのメッセージ>

Mサポ若者ライター取材記事 Vol. 1 『任意団体 アスワード』

『任意団体 アスワード』を取材してきました!

こんにちは、長期インターンシップ実習生の、中里百花です。

Mサポでは、Mサポ若者ライターのみなさんと連携し、利用登録者の皆さんへの取材と活動紹介を通して市民活動を応援しています。先日、ライターの髙橋 風花さん、多加谷 蓮さんと一緒に、『任意団体 アスワード』が主催する子ども食堂にお邪魔し、活動の様子を取材しました。

突然ですがみなさんは「アスワード」という言葉をご存じですか?
恥ずかしながら、私はこれから紹介する『任意団体 アスワード』と出会うまでは、この言葉を知りませんでした。「アスワード」には、「あなたのそばに」という意味があるそうで、『任意団体 アスワード』は、伊勢崎市を拠点に子どもたちや地域などに寄り添いたい、そんな想いで活動しています。

2023年4月から活動を始めたアスワードは、子育て支援や地域の居場所を作ることを目標に掲げる、大学生が立ち上げた、大学生が主体となって活動している団体です。
今回は、アスワードにとって初めての取り組みとなる、第一回「子ども食堂『ヒカリエ』」の現場にお邪魔させていただき、代表者やメンバーの方からお話を聞きましたので、その様子やそれぞれの思いについて報告します。
ぜひ、ご一読いただけると嬉しいです!


<協賛の野菜を手に、開催できた喜びを笑顔で示すアスワードのメンバーの方々>

アスワードの代表を務める大学3年生の山本 祥一さんは、昨年「NPO法人チャリティーサンタ群馬支部」の代表を務められ、そこでのボランティア経験から、「地元には子ども食堂がなく、子どもたちの第三の居場所となる存在が少ないのではないか。」と感じたと言います。そこで、子どもたちが「食」を通して繋がり、コミュニケーションをとることのできる「子ども食堂」を自分たちで作ろうと思い、この活動を始めたそうです。


<代表の山本さんへ取材をしている様子>

子ども食堂の会場には、アスワードのメンバーと、子ども食堂に参加した中学生、高校生、その保護者のみなさん、見学にいらした議員さんなど、世代や職業の垣根を越えて様々な方が集まっており、準備段階だけに留まらないネットワークの広さが感じられました。部屋にある机には、野菜やお菓子、ジュースや調味料など、つながりのあるフードバンクや地元企業、農家などの協力によって提供された食材が沢山並べられていました。


<参加者に食料を手渡す様子>

部屋の奥には、大学生と一緒に勉強ができるスペースや、工作ができるスペースなどもあり、子どもたちの需要、ペースに合わせて活動できる空間作りがされていました。


<来てくれた子どもたちとアスワードの学生が一緒に勉強している様子>

参加していた子どもたちは、最初は慣れない環境に緊張の面持ちでしたが、大学生の運営メンバーたちの温かい雰囲気、コミュニケーションによって、だんだんと打ち解けていく様子が伺えました。


<参加者に食料を手渡す様子>

アスワードのメンバーの方は、「子ども食堂をするのは初めてのことで、あくまでも”子どもたち”が主体となる活動なので、開催準備の中で色々と大変さはあった。また、誰かからの指示ではなく、自分たちが主体となって取り組む大変さもあった。初回は無事に開催できたものの、これをどう続けていくのかということも今後の課題。いずれにしても、子どもたちにとってはもちろん、私たち大学生にとっても、学校と自宅以外の”第三の居場所”となるところを目指していきたい。」と話していました。


<一緒に勉強する子どもたち>

子ども食堂を始めるにあたって、代表の山本さんが最も力をいれていたことは「人脈づくり」だと言います。新しい取り組みにチャレンジする際に、既に同じような取り組みをされている方から、情報を提供してもらうことや、アドバイスをもらうことなどは、とても有効です。山本さんの場合は、まずMサポを通して直接イベントに参加することで、50以上もの個人や団体と繋がり、自身の参考にするだけでなく、その場で自分たちの活動も知ってもらうことで、繋がりが派生していったということでした。

また、交換した名刺や話した内容などは、忘れないようにノートにまとめる習慣をつけているそうで、次に会う時に失礼にあたらないような、山本さんなりの工夫や努力をされていて、まさに人脈づくりのプロだなと感じました。

さらに、事前の準備はこれだけに留まらず、様々なイベントに積極的に参加したり、活動当日に近づくと、周辺地域の家庭一軒一軒をまわり、チラシを配るなどのPR活動も行ったそうです。

こうした努力の積み重ねによって、困った時に助け合える仲間や、支援してくださる個人(農家さん)、団体(企業)など、様々な方が周りにいる状況が作られていました。

その結果、この「子ども食堂」を開催するにあたって必要となる、施設代や食料代などの活動費は、協賛や地元区長さんなど様々な方の協力があって、無料あるいは低価格で提供していただけたのだそうです。
このような手厚いサポートがあるのも、努力の中で培われた「信頼、信用」の賜物で、ただ闇雲に人脈を広げようとするのではなく、相互の信頼関係に基づく人脈づくりが大切なのだなと感じました。


<代表の山本さんへ取材をしている様子>

山本さんは現状に満足せず、「今後の目標として今回は既製品の提供しかできなかったが、今後は自分たちでご飯を作って提供できる形にもしていきたい。また、もう一つ別の拠点を作り、複数の子ども食堂を展開していきたい。そして、いずれはNPO法人などに発展することができれば、より信頼が深まり大きく活動できるようになるだろう。」と話していました。

私自身、山本さんと直接の面識はこれまでなかったのですが、実は同じ大学のひとつ上の先輩で、大学の授業や課外活動に加え、就職活動などもあって忙しい日々を送られているにも関わらず、こんなにも積極的に市民活動に取り組んでいる方が身近にいるということに、とても刺激を受けました。

11月11日(土) には、第二回「子ども食堂『ヒカリエ』」も開催され、継続させたいという思いが強く伝わってきます。
取材の中で、活動をするにあたって金銭面には特に苦労しているという声が何度かありました。
一人の「支援したい」という思いが、団体にとって大きな支援になることと思います。

Mサポ若者ライターは、今後も「支援したい人」と「支援してもらいたい人」の架け橋となれるよう、取材を通してこういった活動を広めていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降の取材記事も掲載していく予定なので、楽しみにしていただけたらと思います!